邦画 実写

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「パンク侍、斬られて候」を理解しようとするのは御門違いだ

石井岳龍と町田康の組み合わせで真っ当な映画を期待するのが間違いです。パンクを謳うタイトルに偽りなしです。予定調和を望むなら別の映画を観ることにして、この映画では不条理に身を委せることにしては如何でしょう。 以降のあらすじにはラスト...
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「快盗ルビイ」が可愛ければ今日も世界は平和みたい

小泉今日子が思いっきりキョンキョンだった時に撮られた正しいアイドル映画です。80年代はソロアイドルの時代なので、主演を決めるのは簡単でした。今はグループアイドル全盛なので、活躍させなくてはいけない人が多くて大変そうです。 あらすじ...
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「妻よ薔薇のように」を見て家出した妻の連れ戻し方を学ぶ

ドタバタとした喜劇ですが、昔ながらの人情ものであらゆる世代が楽しめます。伝統的な松竹喜劇の新作を見ることができるのに感謝です。シリーズがどこまで続くかはわかりませんが、1作でも多く続いて欲しいと願わずにはいられません。 まずは、ネ...
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「空飛ぶタイヤ」の人々のように巨大な壁に立ち向かうには

実際の事故と事件を基にした小説の映画化で、中小企業の社長が巨大財閥系企業の隠蔽工作に真っ向から挑みます。無理筋の闘いが小さな火種となって、やがて炎が立ち上ります。ニュースを見れば、未だ世の中には不正が溢れています。 小説出版からの...
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「万引き家族」の絆の強さと危うさとパルム・ドール

世界三大映画祭の最高賞獲得はわかりやすいニュースです。でも、わかりやすい映画ではありません。起きていることは明解でも、どう見終わればいいのかがわからないのです。何かを思わずにはいられない映画です。 以降、ネタバレとなる内容を含みま...
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「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」その理由は?

帰宅するたびに妻が死んだふりをしていたらどうしますか。初めは驚き、やがてスルーし、そして、いったい何故と疑問に思うでしょう。夫は少し考えてみます。でも、二人は幸せです。それでいいんじゃないでしょうか。 あらすじ 家に帰ると居間で...
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宣伝文句に釣られると痛い目を見る「友罪」の深い闇

友の罪、子の罪、罪を犯した本人と周りの人と、贖罪とは何なのか。シンプルにまとめればそれがテーマなのではないかと考えさせられました。少なくとも、宣伝文句にあるような少年Aと呼ばれる男の過去だとか、新たな事件がどうとかいう映画ではない気がす...
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「のみとり侍」からネタバレしない程度に女心や忠義の裏側を覗き見る

愚直なまでに実直な侍が思いもよらなかった境遇に叩き落とされます。ただ、転んでもただでは起きません。武士としての心だけは捨てずに、目の前の物事に真摯に向き合います。新たな友もできます。想い人もできたようです。 でも、この侍には何やら秘密...
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白黒映画の「麦秋」は時代を超越した最先端の会話劇だった?

およそ70年近くも前の作品でありながら、現代に通じる軽妙なやりとりで魅せてくれる『麦秋』です。 見てきた全ての映画について、細部まで完璧に覚えている人はいるでしょうか。淀川長治ならいざ知らず、大抵の人はディテールに関して不確かだっ...
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「去年の冬、きみと別れ」でこんなエピローグを思い描いてみる

はっきり言って、かなり考え抜かれた構成のミステリーで、原作小説は未読ながら、おそらく小説を読んで映画化したいと思わせてくれるものだったことは想像に難くないです。そう思ったので、ちらっと調べてみると、原作小説は賛否両論でした。 小説を映...
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